評価
この記事では、Pulsar X2 Wireless Gaming Mouseについてインスタントレビューしていきます。
インスタントレビューとは、隙間時間で読める様に凝縮したレビューのことで、手っ取り早く製品の特長が分かります。
更に詳しく知りたい方は記事下”更に詳しいレビューを見る“をどうぞ!
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言わずと知れつつあるPulsar初の左右対称マウス。
今回はX2 Wireless とX2 Mini Wireless を徹底的に比較していこうという記事。
中サイズの右手用で、高さのピークはリア側(後部)に寄っているいわゆる後部もっこり型。
つかみ持ち・つまみ持ちに適正があります。
製品名/メーカー | X2 Wireless Gaming Mouse / Pulsar |
形状 | 左右対称 |
サイズ/重量 | 120× 63 × 38 mm / 55g |
センサー/駆動時間 | Pixart PAW3395 / 70時間 |
接続 | 2.4Ghzワイヤレス / USBtype-C |
スイッチ | Kailh GM8.0 |
ケーブル | USBType-Cパラコードケーブル |
超軽量56gとハイスペックなセンサーPixart PAW3395搭載のフラッグシップ機となっており、センサースペックはDPI 50~26000・650IPS・50GとG Pro X越えです。
気になるX2 Mini Wireless との違いとしては、サイズと重量で、細かいところとしてはサイドボタンの長さが長くなっています。
X2 Wireless | X2 Mini Wireless | 差 | 縮小率(X2→X2 Mini) | |
---|---|---|---|---|
重量(g) | 56 | 52 | 4 | 7.1% |
長さ(mm) | 120 | 116 | 4 | 3.3% |
幅(mm) | 63 | 61 | 2 | 3.2% |
高さ(mm) | 38 | 37 | 1 | 2.6% |
サイドボタンの長さ(mm) | 16.6 | 15.5 | 1.1 | 6.6% |
※上記の表は下記のサイトを参考に作成しました。
X2 Wirelessは中サイズの中でもかなり軽量な56g、その恩恵は初動の軽さ・慣性(かんせい)が乗らず止めやすい点など、高い操作性をもたらします。
ちなみに、重量差についてX2 Mini Wireless のほうが若干軽いことを感じ取れる気がするのですが、操作性に大差はありません。
X2 Wirelessはつかみ持ちとつまみ持ちとの相性が良く、特につかみ持ちとはX2 Mini Wireless以上の高い適性があります。
センサースペックはかなりのハイスペックで、ソフトウェアでDPIを50刻みと細かく設定できる優れものです。
最大70時間のバッテリー寿命を持ち、そうそう充電切れしないのに有線ケーブルの質が超高く、柔軟軽量、有線でも高い操作性は衰(おとろ)えません。
メインボタンのクリック感に少々難があります。
軽量で薄いシェルと、搭載スイッチ(Kailh GM8.0)の硬めで強い跳ね返りのあるクリック感との相性が悪く、いちいちシェルに振動と音が響くし、連打しにくいしとその他にもいろいろ難があります。
※詳しくは徹底比較レビューのほうで述べていきたいと思います。
これはデメリットともメリットとも取れるのですが、つかみ持ちに対する高い適性の代わりに他の持ち方との相性があまり高くないので、つかみ持ちメインの方にはおすすめです。
超軽量56gにPixart PAW3395搭、後部もっこり型の左右対称とトレンドの最先端なX2 Wireless Gaming Mouse。
ビルドクオリティも非常に高く12,870円の値段を加味してもコスパはそこそこ良いです。
つかみ持ちに対しての相性が抜群で、手がすごく大きい人を除いてつかみ持ちメインだって人に強くおすすめします。
つまみ持ちとの相性も良いのですが、X2 Mini Wirelessのほうがつまみ持ちとの相性はいいのでそちらをおすすめしたいです。
さて、ここからはPulsar X2 Wireless Gaming Mouseをさらに詳しく徹底的にレビューしていきたいと思います。
長い記事になりますがどうぞお付き合いください!
徹底比較レビュー!X2とX2 Miniって結局どっちがいいの?を徹底比較で解決する!
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Pulsar X2 Wireless Gaming Mouseの概要
形状は左右対称で、サイズが長さ120mm、幅63mmの中サイズのマウスとなっています。
X2 Mini Wirelessのサイズは、長さが4mm短い116mm、幅は2mm狭い61mmとなっており、ここが大きな違いです。
上から見ると、リア側の両サイドが若干膨らんでいるのみで起伏(きふく)はほぼ見られませんが、底面から見るとセンサーの配置されている中央地点で浅くくびれているのが分かります。
ちなみにセンサー配置は、おおむね中央なのですが6mmほどフロントに寄っています。
底面にはDPI 変更ボタンとオンオフスイッチが有り、Pulsar名物のくそでか肉抜きは健在です。
ソールはフロント・リア・センサー周りの合計三枚を装着しています。
高さは38mmでピークはリア側に寄っている後部もっこり型、後部は急なアーチを描いていますがピークからメインボタンにかけては直線的な傾斜となっており、メインボタン側は15mmとかなり低くなっています。
高さにおいてX2 Mini Wirelessは、1mm低い37mmとなってる点が特質すべき違いとなります。
リア側の終わりは、途中でカットされたような形状になっており、手首が自然と浮くような設計です。
フロント側を正面から見ると上面が浅いアーチを描いています。
サイドは絶壁に見えるのですが、極々浅く逆八の字になっているため持ち上げるのに苦労しません。
背面も同じく、上面の浅いアーチと絶壁のサイドが伺(うかがえ)るのですが、フロント側から見た時と違いサイドが末広がりのハの字形状となっており、手のアーチに自然とフィットする形状になっています。
この点に関してX2 Mini Wirelessとの違いは特にありません。
メインボタンはセパレート式で、マイクロスイッチにはKailh GM 8.0 Switch搭載、サイズは本体上面に対して面積のおおよそ半分を占めるかなり大きなメインボタンです。
一枚のサイズは長さ61mm、幅が28mmとなっています。
また、正面から見ると分かるようにボタンが深さ2mmほど窪(くぼ)んでおり、マウスを振った際の追従性(ついじゅうせい)を高めてくれます。
サイドボタンは細長く、丸く出っ張っており、G Pro X Superlightによく似た形状をしています。
長さ16mm、幅4mmとなっており、これはX2 Miniと実測値で比較すると幅は同じですが長さが0.4mmほど長かったです。
しかし、個体差の可能性があり再現性の有無はわかりませんでした。
配置は丁度中央に位置し、サイドボタンの間隔は約2.3mmとなっています。
ホイールは凹凸のあるラバーが巻かれておりエンコーダーにはTTC Goldが搭載されています。
サイズは幅8mm、直径およそ20mmと比較的大きなもので本体からは3.9mm飛び出しています。
配置はメインボタンの付け根から約28mm、先からは約20mmの場所に位置し、X2 Mini Wirelessの場合は付け根から約22mm、先から1.5mmとなっているのですがこれは本体サイズの違いからくるもので、長さの比率は同じです。
取り付けは完璧で、一切の傾きなく適切な取り付けがなされています。
安定のUSBtype-Cポートを搭載しており、ケーブルはUSBtype-CtoAのパラコードケーブルで相変わらず軽量で柔軟な質の高いものです。
ケーブルとアダプター、USBレシーバーは本体カラーに合わせた色になります。
重量は56.55gでほぼ公称値通り、X2 Mini Wireless は52gなのでその差は約4gとなります。
➀X2 Wireless Gaming Mouse本体 x 1
②USBワイヤレスレシーバー x 1
③レシーバー延長用アダプター x 1
④USBtype-C ケーブル x 1
⑤説明書類 x 1
⑥ステッカーX1
⑦保証書x1
製品名 | X2 Wireless Gaming Mouse |
サイズ/重量 | 120×63×38mm/56g |
---|---|
センサー | PAW3395 |
解像度/ポーリングレート | 26000 DPI/1000Hz-1ms |
最大速度/最大加速度 | 650IPS/50G |
リフトオブディスタンス | 1mm or 2mm |
接続方式/ケーブル | 2.4Ghzワイヤレス・有線/USBtype-CtoAのパラコードケーブル |
プロセッサ/エンコーダー | 32bit ARM Processor/TTC Gold |
バッテリー寿命 | 70時間 |
スイッチ/耐久性 | メイン:Kailh GM 8.0 Switch/8000万回 サイド:MWK MECHANICAL ホイール:HUANO MECHANICAL |
ボタン数 | 5 |
形状/カラー | 左右対称ソリッドシェル/black・white |
マウスソール/素材 | バージンPTFE/ABS Composite |
ソフトウェア/オンボードメモリ | あり(Pulsar Fusion Wireless Mice)/あり |
ライティング | なし |
価格/メーカー | 12,870円/Pulsar |
Pulsar X2 Wireless Gaming Mouseのレビュー
X2 Wirelessは、左右対称で高さのピークが後部に寄っており、サイドのくびれがほぼない非常にフラットな形状をしているのが特徴です。
サイドのくびれは極々浅いもので、親指のアーチとフィットすることはなく小指側も同様にフィット感はなく、指の配置場所はかなり自由に選べます。
全体的な印象としてはフィット感はないがかなり自由に持ち方を選べるマウスといった感じです。
素材はABS樹脂なので、特段グリップ性能は良くなく手汗の量によりグリップ力の変化もあまりありません。
前述した通りサイドが逆ハの字になっているため、持ち上げにくさは感じませんでしたが、さらなるグリップ力を欲する方はPulsar専用のグリップテープがございます。
かぶせ持ち | つかみ持ち | つまみ持ち | |
---|---|---|---|
相性 |
持ち方の相性としては、つかみ持ちに対して絶大な相性を誇り、続いてつまみ持ちとの相性が良く、かぶせ持ちとの相性はあまり良くないと言えます。
X2 Mini Wirelessとの持ち方の相性の差としては、つまみ持ちとの相性が少々低くなっています。
X2 Wireless | X2 Mini Wireless | 差 | 縮小率(X2→X2 Mini) | |
---|---|---|---|---|
重量(g) | 56 | 52 | 4 | 7.1% |
長さ(mm) | 120 | 116 | 4 | 3.3% |
幅(mm) | 63 | 61 | 2 | 3.2% |
高さ(mm) | 38 | 37 | 1 | 2.6% |
サイドボタンの長さ(mm) | 16.1 | 15.7 | 0.4 | 6.6% |
X2 Mini Wirelessとの大きな違いとして、サイズの違いがあるのですが、X2 Mini Wirelessの場合その小ささからつまみ持ちとの相性が良く、その点X2 Wirelessではつまみ持ちをするには少し大きかったりボタン類が遠かったりします。
その反面、つかみ持ちだとサイズの差が功を奏しMini以上の高い相性を誇ります。
手の大きさ | 小サイズの手 | 中サイズの手 | 大サイズの手 |
相性 |
X2 Mini Wirelessと同様にかぶせ持ちとの相性は良くないです。
その最たる原因は高さのピークからメインボタンの先までの長い直線的な傾斜にあります。
この点のせいで、被せるように指を伸ばすと指が反ってしまいクリックもしにくく疲れやすくなります。
後部もっこり型がそもそもかぶせ持ちの時の手のカーブにフィットしにくい急傾斜である点や、サイドが絶壁でフィット感がない点も相まってかぶせ持ちの使用は厳しいです。
しかし、X2 Mini Wirelessよりサイズが大きく手を被せるスペースがあるのでMiniほど相性は悪くありません。
慣れれば案外いけるのかもしれませんね。
手の大きさ | 小サイズの手 | 中サイズの手 | 大サイズの手 |
相性 |
つかみ持ちとの相性はX2 Mini Wireless以上に抜群に良いです。
超軽量56gで指でも簡単に持ち上げられる点、後部もっこり型の形状、持ち上げやすい逆ハの字の形状など、つかみ持ちに最適化された要素がいくつもあり、手の大きさを問わず抜群の相性を発揮してくれます。
X2 Mini Wireless以上に相性が良いのは、サイズが大きいことにより手のひらをしっかり乗せることができ安定感が増したことにあります。
Miniでは、後部のこぶのサイズが小さく、小さい手の方以外は手のひらをしっかり乗せるだけの面積がありませんでした。
その点、X2 Wirelessのサイズがあれば手のひらをしっかり乗せれる他、手のひらをつける位置やどの部分をつけるかなどかなり自由です。
ただ、Miniの時もそうでしたがX2 Wirelessの高さは38mmと低めなのでフィット感はあまりありません。
その点についても、手のひらをしっかり乗せて安定させることができるのであまり気になりませんでした。
手の大きさ | 平均より小さい | 平均 | 平均より大きい |
相性 |
つまみ持ちとの相性はかなり良いほうなのですが、サイズが大きい分Miniほど相性は良くなく、手の小さい方だとホイールや前側のサイドボタンに指が届かなかったりします。
また、平均的な大きさの方でも指先で操作した際に手のひらに干渉したりするので、手の大きい方であればかなり相性の良い持ち方といえます。
ただ、サイドの逆ハの字形状や軽量な点、背が低くなっていたり、メインボタンの窪みなど、指のみでの様々な操作がしやすい造りになってます。
X2 Wirelessの重量は56gで、実測値は56.55gとなっています。
トップシェルに穴をあけずにこれだけ軽いのは驚異的で、軽くするために底面には大きな肉抜きを5ヶ所設けており、シェルもかなり薄いものになっているにもかかわらずビルドクオリティは良好です。
上面やサイドを強く押しても軋み等はなく、底面は若干たわみますが実用上の問題はありません。
ちなみに底面を強く押すことはお勧めしません。
やりすぎると普通に割れるし、たわむとき超怖いです。
重量におけるX2 Mini Wirelessとの違いは実測値で4.2gとなっており、サイズ感の違いもあってか、しっかりと重量差を感じる気がします。
操作感の違いとしては、初動や動かしているときに違いは感じないのですが、止めるときに若干X2 WirelessのほうがMiniより慣性が乗って止め辛かったです。
軽量である利点として、軽い分摩擦が減り初動が速くなったり、慣性の法則により重いものより止めやすい点、より少ない筋力で動かせるため手首への負担が軽減できたり、疲れにくかったりします。
なので理論値的には最軽量のマウスが最強なのですが、人それぞれ扱える重量は違うので、「軽さは正義!ただし扱える範囲で!!」ということを念押ししておきます。
搭載センサーはPixart PAW3395で、これはPixart社の最新のハイスペックセンサーで、この点に関してX2 Mini Wirelessとの違いは全くありません。
センサースペックは以下の通り
DPI | 最大26000DPI |
ポーリングレート | 1000Hz |
最大速度 | 650IPS |
最大加速度 | 50G |
リフトオフディスタンス | 1mmor2mm |
驚異のG Pro X Superlight越えとなっており、最近発売されたマウスにはもっぱらこれが搭載されているトレンドセンサーでもあります。
しかし、センサーで真に重要なのは安定性、そしてセンサーの安定性はカタログスペックではわかりません。
メーカー側が行うマウスセンサーのチューニングが適切でなければマウスセンサーの挙動が不安定になるからです。
そこで、「Mouse Tester」を使用してセンサーの安定性と正確性を測定していきたいと思います。
Mouse Testerはマウスの動きを波形で表します。縦長の波形が生成され波の頂点は最高速度を表しています。
・横軸(Time)は経過時間で、単位はms(1000/1秒)
・縦軸(xCounts)は1ポーリング(データの通信)あたりの左右への移動量を表しており、右が上方向、左が下方向の波形を生成します。センサーの精度だけではなくポーリングのタイミングがずれることでも波形が乱れる
・縦軸(xSum)は計測した左右への移動量を合計して波形にしたもので、xCountsと違いセンサーの精度がもろに反映されます。
波形に対して点が綺麗に沿うようになっていればセンサーは正確であると言えます。
xCountsでの計測
xSumでの計測
xCunts・xSum共に非常に安定した綺麗な波形が出ており、メーカーのチューニングは適切で安定性とトラッキング性能は十分な信頼出来るセンサーであると言えます。
また、実際にゲームで試した際もカーソルの挙動は完璧でした。
リフトオフディスタンスの計測には、0.1mmのアルミ板を1枚ずつ重ねて、反応が途絶えた地点を計測していきます。
マウスパッドはFNATIC FOCUS 3 – Lを使用しています。
マウスを浮かせるとき、センサーが反応しなくなるまでの距離。その距離が長ければ長いほど元の位置に戻そうと浮かせた時に、カーソルが余分に動いてしまう。1.5mm以下であれば及第点といえます。
1mm設定で1.1mm、2mm設定で1.9mmという結果になりました。
ほぼ公称値通りであり、インゲームでも何ら問題のない数値です。
X2 Mini Wirelessは1mm設定で1mm、2mm設定で1.7mmだったので、若干LODは伸びてますが、環境に寄りけりではあるのでご参考までに。
ボタン類に関して、取り付けはどれも適切で、過度なカタ付きなどの不具合はありません。
メインボタン | Kailh GM 8.0 Switch |
サイドボタン | MWK MECHANICAL |
ホイールクリック | HUANO MECHANICAL |
サイドボタン、ホイールクリックともに軽く歯切れのよいクリック感でとても押しやすいのですが、メインボタンのクリック感には看過(かんか)できない問題があります。
メインボタンは、セパレート式でかなり大きなサイズにもかかわらずボタンの取り付けは完璧で、カタ付きも最小限に抑えられています。
メインボタン中央が、2mmぼど円柱状に窪んでおり、これによりマウスを振った時の指への追従性(ついじゅうせい)を高めてくれます。
Kailh GM 8.0 Switchというマイクロスイッチが搭載されており、これはマニアの間ではかなり評価が高いもので、耐久力も高く8000万回となっています。
そして、先ほども挙げた看過できない問題について。
クリック感としては、かなり硬めのはっきりとしたクリック感と短めの1.2mmのストロークが特徴です。
そのため、クリック時の音や振動も大きく薄いシェルも相まって振動がマウス全体にバインバイン響く上に軽いマウスに硬いクリックのため慣れるまで必要以上に力んで早く疲れます。
これがかなり最悪で、ゲーム中かなり気になりました。
リア側から48mm、フロント側から42mmに位置するサイドボタンは、長さ16mm、幅4mmで細長くG pro Xの物と形状が似ています。
細身でサイドに置く親指に干渉しにくい点と、しっかり出っ張っており見失いにくい点を両立している非常に優秀なサイドボタンです。
X2 Mini Wirelessとの違いとしては、長さが0.4mm長いのですがおそらく個体差でしょう。
マイクロスイッチにはMWK MECHANICALを搭載しており、軽くてクリッキーな短いストロークが特徴。
しっかり跳ね返る感覚があり、連打しやすいほか、押下圧に比べて押し続ける圧力は低いため長押しもしやすいかなりサイドボタンに最適なマイクロスイッチです。
また、ボタンの端までしっかり丸まっているため親指をスライドさせてきても引っかからずスムーズに押せる、文句なしに優秀なサイドボタンになります。
ホイールは凹凸のあるラバーが巻かれておりしっかりとグリップ感がありまわしやすいです。
ホイールクリックにはHUANO MECHANICAL、エンコーダーにはTTC Goldが搭載されています。
サイズは幅8mm、直径およそ20mmと比較的大きなもので本体からは3.9mm飛び出しています。
配置はメインボタンの付け根から約28mm、先からは約20mmの場所に位置し、X2 Mini Wirelessの場合は付け根から約22mm、先から1.5mmとなっている事なのですがこれは本体サイズの違いからくるもので、長さの比率は同じです。
ホイールの回し心地としては、一つ一つの粒感は細かく、ノッチ感(コリコリ感)はかなり強めとなっており、前後での回し心地の差はありません。
ホイールクリックは、硬めのクリック感と短いストロークで、連打もしやすく誤打もしにくいです。
取り付けは完璧で、一切の傾きなく適切な取り付けがなされています。
X2 Mini Wirelessには、フロントとリア、センサー周りの合計3枚のマウスソールがついおり、素材はPTFE100%製でとても滑りの速いものになっています。
それぞれ、しっかりとエッジが丸められており、滑走時にマウスパッドに引っかかることは無くスムーズに滑ります。
ただ、厚みがかなり薄いので、沈み込みやすいマウスパッドと組み合わせると、ソールガイドあたりが滑りを邪魔してしまいます。
この点において、X2 Mini Wirelessとの違いはなく、しいて言うならX2 Miniのレビューの際のマウスソールガイドが擦れて滑らない問題は起きていません。
ソールのすべりやすさの指標として他マウスと同時に滑らせることで、滑走速度の違いを測っていきます。
X2 Miniとの比較
VM600PEとの比較
Origin one Xとの比較
Xlite V2との比較
比較的良く滑るマウスたちと比較していきましたが、そこそこ滑りの良いマウスソールであることが分かりました。
しかし、VM600PEのような点ソールに対しては明確な速度打が生まれており、これによって分かるのは、汎用丸形ソールは超優秀であるということです。
非常に柔軟で軽量なゲーミングマウス界の中でも屈指の質の高さを誇る非の打ち所がないケーブルです。
ちなみに重量の実測値でケーブルのみは28.37gで、マウスも含めると72.62gとなっています。
無線接続はかなり快適で、まったく遅延は感じず延長アダプターの底面にすべり止めがありUSBレシーバーめっちゃ落ちる問題も解決してくれます。
ケーブルが優秀すぎる。
有線でも操作感がほぼ変わらないほど柔軟で軽量なケーブルなのですが、やはり大きく振ったり早く振ったりすると慣性が乗って止めにくいと感じたり若干の引きずり感がありました。
そのため、本格的に有線使用するならマウスバンジーがあるとよいでしょう。
マウスバンジーがあれば一生有線で良いぐらいあります。
ソフトウェアは、非常にシンプルで使いやすい作りになっており簡単に設定ができます。
また、簡単なだけでなくデバウンスなど細かな部分も設定できます。
※ソフトウェアのダウンロードはこちら「Pulsar Fusion Wireless Mice」
メイン…セッティングするPulsar製品を選択します。
ボタン割り当て…それぞれのボタンを押したとき行う操作をプルダウンメニューから選択、設定でき最大4つのプロファイルを作れます。右下のデバウンスとは、クリックを連続で行う際の間隔を調整するもので単位はms(1,000/1秒)、Motion Syncとはセンサーのトラッキングをより正確にするためのもので、代償として多少の遅延が発生するみたいです。
DPI…DPIを50~26000DPIの間で設定でき1~4段階で自由に変えられます。
ポーリングレート…125・250・500・1000Hzの4段階で設定できます。ポーリングレートとは、マウス側からどのくらいの頻度でパソコン側にデータを送るかを表すものです。
LoDの高さ…LoD(リフトオフディスタンス)を設定できるほかリップル制御、直線の補正などの操作補正機能も備えています。
Windowsシステム設定…Windows側で出来るマウスの設定をこの画面でもできます。
DPIのLED設定…LEDの点滅速度や明るさ、ON/OFFを設定できます。
マクロ…マクロを設定できます。
付属品としては、非常にシンプルで最低限の構成となっています。
可もなく不可もなくといったところですね。
現在、深刻な円高が続いています。
これほどのスペックを持ち、その点を加味すると12,870円は決して高すぎる値段ではないのかなと思います。
なので、コスパについてまとめると「可もなく不可もなく、しかし結構可に寄っているといった感じ」。
Pulsar X2 Wireless Gaming Mouseの使用感:goodポイントまとめ
X2 Wirelessの使用感においてよい点をまとめていきます。
何より感じるのはつまみ持ちが持ちやすすぎるということ、ナベコウはつかみ持ちメインなのでかなり相性の良いマウスでした。
さらに超軽量56gは使っていてかなり操作感の良さを感じ改めて自分は50g代結構相性いいんだなぁと実感しました。
また、X2 Mini Wireless 同様バッテリー寿命が70時間とかなり長くなかなか切れないのに加えて質の高いケーブルで有線でも行けると来た。
充電周りのストレスが完全にありません。
X2 Mini Wirelessでは、かなりソールの滑りにくさが気になりましたが、そういったことも一切なくよく滑ってくれてこれなら買い替えの必要はなさそうです。
ソフトウェアもシンプルで使いやすくかなりユーザビリティにも配慮がなされているのでほっこりしますね。
Pulsar X2 Wireless Gaming Mouseの使用感:badポイントまとめ
Pulsar X2 Wirelessの唯一といってもいい欠点。
それは何度も言うように、メインボタンのクリック感。
いちいちバインバイン響くこのクリック感さえなければ完璧だったのに…
Pulsar X2 Wireless Gaming Mouseの総評
Pulsar X2 Wireless Gaming Mouseは、穴なしで超軽量56gにPixart PAW3395搭載、後部もっこり型の左右対称とトレンド要素全部盛りのハイスペックゲーミングマウスです。
つかみ持ちに対して手の大きさを問わず抜群に相性が良いです。
ビルドクオリティも非常に高く12,870円の値段を加味してもコスパもそこそこ悪くない。
X2 Mini Wirelessとの違いは主にサイズと重量で、その点に関して持ち方の相性が変わってきます。
つかみ持ち一筋でそれ特化の平均サイズの手の大きさの方かもしくは、大きい手のサイズの方には、X2 Wirelessを強くおすすめします。
それ以外の、手の小さい方や、つまみ持ち特化の方や、つまみとつかみの中間であったりする方はX2 Mini Wirelessを強くお勧めします。
しかし、現状X2 Wirelessには強豪となるマウスが多数存在しこれからも増えます。
さらに、早くも改良版の情報が出てたりと今ちょっとおすすめしにくい状況になっていますので、特別思い入れがない場合はいったん保留することをおすすめします。
- 超軽量56gながら高いビルドクオリティ
- 形状からくる圧倒的なつかみ持ちとの相性
- 最新の高性能センサーPAW3395
- 快適な有線での使用感
- 最大70時間のバッテリー寿命で充電切れのストレスなし
- 角がしっかり丸められたよく滑るマウスソール
- シンプルで使いやすいソフトウェア
- メインボタンのクリック感が悪い