ガジェットオタクゲーマーのナベコウです
プロゲーマーやストリーマーの方々が使うような競技性の高いゲーミングマウスって憧れますよね。
しかし、そういったものは高額で手が届ず、諦める方も多いと思います。
そこでおすすめしたいのが、pulsar Xlite V2 Wirelessです。
ガッツリ肉抜きされたシェルにより超軽量59gとなっているこのマウス、形状はIE3.0クローンの左右非対称で、ZOWIEのECによく似ています。
センサーには、50∼20,000dpi対応のハイスペックセンサーPixArt PAW-3370を搭載。
シンプルかつハイスペックでゲームにおいて、安定して高いパフォーマンスを発揮すること一点に特化したプロ仕様のゲーミングマウスながら、10,000円未満で購入できるコスパも備えています。
安くて高性能なマウスが欲しい方やGPROやViperなど左右対称のマウスが持ちにくい方にもおすすめのゲーミングマウスです。
この記事では、pulsar Xlite V2 wirelessを詳しくレビューしつつ前作との違いや使用感の変化などについて書いていきます。
・超軽量59gと最適な重量バランスで快適な操作感
・DPIを50刻みで設定できる最新の高性能センサー
・IE3.0クローン形状でかぶせ持ち、つかみ持ちで最大の相性を発揮
・指を引っかけやすい回しやすく押しやすいホイール
・歯切れがよいメインボタンと幅広で押しやすいサイドボタン
・有線でも使えるほど柔軟で質の高い充電用パラコードケーブル
・USBtype-C搭載で急速充電に対応
・シンプルで使いやすいソフトウェア
・マウスの持ち方によっては、持ち上げにくさを感じる形状
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製品の概要
左右非対称のマウスで、形状はIE3.0 ベースのZOWIE ECに酷似。また上下、両サイドの大量の肉抜きにより超軽量59gとなっており、これだけの肉抜きにも関わらず軋みなどは一切ない。
両サイドの肉抜きは最低限マウス前側に施されており、肉抜き部分と指が干渉しにくい設計。またこの点に関しては、前作からの改良点でもある。
サイドボタンは大きめサイスで押しやすく、前過ぎず後ろ過ぎないちょうどいい位置にある。
正面から見ると右に向かって傾斜しており、自然な形で指をかぶせることができる形状になっている。後部も緩やかなアーチで右に傾斜しているため手のひらに自然とフィットする。
メインボタンにはKailh GM 8.0 Switchが採用されており、少し硬めだが歯切れがよくストロークが短いため高速での連続クリックもやりやすい、FPS向きのスイッチといえる。
前作からの改良で1mm高くなったホイールは直径も大きく指がかかりやすくて回しやすい仕様。
ホイールクリックも押し心地が軽く歯切れが良い。
ゲーミングマウスとしてはまだまだ珍しいUSBtype-C搭載で急速充電に対応。最大70時間駆動の中々の長時間駆動が可能。
重量の公称値は59gで実測値は60gでした。中サイズでありながらすさまじい軽さです。
➀Xlite V2 本体
②USBレシーバー
③USB-A to USB-Cパラコードケーブル (延長/充電)
④アダプター
⑤ステッカー
⑥取扱説明書
サイズ/重量 | 122.66 x 66.17 x 42 mm / 59g |
---|---|
センサー | PixArt PAW-3370 |
解像度/ポーリングレート | 50∼20,000dpi / 1000Hz.1ms |
最大速度/最大加速度 | 400IPS/ 50G |
リフトオブディスタンス | 1mm/2mm |
接続方式/ケーブル | ワイヤレス(2.4GHz) / USB-C Cable x 1 |
最大駆動時間 | 70時間 |
スイッチ/耐久性 | Kailh GM 8.0 Switch/8000万回耐久 |
ボタン数 | 5 |
形状/カラー | 左右非対称 / black,white,blue,red |
マウスソール/表面加工 | PTFE100% 0.6mm Original Thin/マット |
ソフトウェア/オンボードメモリ | 専用ソフトウェア対応/ー |
ライティング | 非搭載 |
価格/メーカー | ¥9,780 / Pulsar Gaming Gears |
pulsar Xlite V2 wirelessレビュー
・超軽量59gと最適な重量バランスで快適な操作感
・DPIを50刻みで設定できる最新の高性能センサー
・IE3.0クローン形状でかぶせ持ち、つかみ持ちで最大の相性を発揮
・有線でも使えるほど柔軟で質の高い充電用パラコードケーブル
・シンプルで使いやすいソフトウェア
pulsar Xlite V2 wirelessの最大の強みは、快適な操作感にあります。
大量の肉抜きにより重量は驚異の59gとなっており、持ってないと錯覚するほど軽くて細かい操作から大きく動かす操作、素早いフリックやトラッキングも思うがままに動かせます。
また、これだけ軽いと脱力した状態で操作できるため、日ごとの調子の浮き沈みが少なくなりAIMが安定します。
また、前作から重量バランスを改善するため、バッテリーの位置を調整して中央でバランスがとれるようになっています。そのため、素早く振りぬいても変に遠心力がかかったりせず、安定した操作ができます。
以上のことから、普段から安定して高いパフォーマンスを維持できるプロ仕様のゲーミングマウスだと言えます。
搭載センサーは高性能なPixArt PAW-3370で、主なスペック最大20,000DPI、最大加速度50G、最大速度400IPとなっています。
DPI | 50~20000DPI |
ポーリングレート | 1000Hz |
最大速度 | 400IPS |
最大加速度 | 50G |
リフトオフディスタンス | 1mm/2mm |
DPIは50 ~ 20,000で、pulsarの専用ソフトウェアで50刻みで調整可能なのでより細かく自分に合う数値を設定できます。
しかし、いくらカタログスペックの高いセンサーでもメーカー側が行うマウスセンサーのチューニングが適切でなければマウスセンサーの挙動が不安定になるので、型番だけでは安定性はわかりません。
そこで、「Mouse Tester」を使用してセンサーの安定性と正確性を測定していきたいと思います。
センサーテストの結果(DPI400,800,1600,3200)
Mouse Testerはマウスの動きを波形で表します。大きく動かすほど縦長の波形が生成されます。
・横軸(Time)は経過時間で、単位はms(1000/1秒)
・縦軸(xSum)は左右への移動量、右が上方向、左が下方向の波形を生成します。
波形に対して点が綺麗に沿うようになっていればセンサーは正確であると言えます。
テストの結果から、センサーの挙動は非常に良好で安定しており、しっかりとチューニングが行われていることが分かります。
リフトオフディスタンス (LoD)
マウスを浮かせるとき、センサーが反応しなくなるまでの距離。その距離が長ければ長いほど元の位置に戻そうと浮かせた時に、カーソルが余分に動いてしまう。1.5mm以下であれば及第点といえます。
pulsar Xlite V2 wirelessは、ソフトウェアから1mmと2mmを切り替えることができます。リフトオフディスタンスは0.1㎜のプレートを1枚ずつ重ねていき計測します。
ソフトウェアの設定 | リフトオフディスタンス |
---|---|
1mm | 0.6mm |
2mm | 1.7mm |
1mmで設定したときは0.6mm、2mm設定で1.7mmという結果になりました。
持ち方の相性はかぶせ持ち、つかみ持ちとの相性が抜群で、つまみ持ちとの相性はあまり良くありません。
かぶせ持ち | 掴み持ち | つまみ持ち | |
---|---|---|---|
相性 |
※ナベコウ(男性)の手のサイズ:長さ17.8cm・幅8.2cm(男性の全国平均:長さ18.3cm・幅8.3cmなのでナベコウの手は標準的なサイズ)
かぶせ持ち
かぶせ持ちとの相性はこれ以上ないほど良いです。
ECクローン特有の左から右への傾斜は手のひらを被せたとき自然な形で違和感なくフィットします。
中サイズのマウスにしては全長122.66mmとやや短いながら後部の傾斜が長いため手のおさまりが良いです。
左サイドの窪みと右サイドの膨らみはそれぞれ対応する指を伸ばして沿わせるようにすると強いフィット感が得られ快適な操作感が得られます。
つかみ持ち
つかみ持ちとの相性もとても良いです。
本体が非常に軽量なため指先だけでも簡単に持ち上がります。
また、本体後部の傾斜が長いため手のひらの置き場に多少の遊びがあり、手の大きさや指の曲げ具合に合わせて手のひらの位置を選べる点も優秀です。
さらに、親指を窪みの前側、薬指と小指をマウスの前側に配置すればさらに軽い力で持ち上げることもできます。
つまみ持ち
つまみ持ちとの相性はよくありません。
左サイドの窪みが親指を奥に押しやってしまう点や、マウス後部からメインボタンやホイール、サイドボタンまでが遠く深めにグリップしなくてはいけないため指での細かな操作は難しいです。
充電用のパラコードケーブルがとにかく軽くて柔らかいため、充電が切れた際に有線に切り替えて使用してもそれほど感覚が変わりません。
マウスバンジーがあると最早一生有線での使用でもいいとさえ思えるほどです。
ソフトウェアは、非常にシンプルで使いやすい作りになっており簡単に設定ができます。
また、簡単なだけでなくデバウンスなど細かな部分も設定できます。
キー設定…それぞれのボタンを押したとき行う操作をプルダウンメニューから選択、設定でき最大4つのプロファイルを作れます。右下のデバウンスとは、クリックを連続で行う際の感覚を調整するもので単位はms(1,000/1秒)。
DPI設定…DPIを4段階で設定でき段階は1~4で自由に変えられます。
DPIのLED…LEDの点滅速度や明るさ、ON OFFを設定できます。
USBポーリングレート…125・250・500・1000Hzの4段階でポーリングレートを設定できます。ポーリングレートとは、マウス側からどのぐらいの頻度でパソコン側にデータを送るかを表すものです。
LODの高さ…LODを設定できるほかリップル制御、直線の補正などの操作補正機能も備えています。
Windowsシステム設定…Windows側で出来るマウスの設定をこの画面でもできます。
マクロ設定…マクロを設定できます。
前作、Xlite wireless(仮称V1)との違いと使用感の変化
・サイドの肉抜きがなくなった
・バッテリー位置の調整で改善された重量バランス
・ホイールの高さを1mm高くし、ホイールクリックの硬さを若干柔らかくした
サイドの肉抜きがなくなった
指との接地面積が肉抜き分なくなったため確かなグリップ力の向上を感じました。
肉抜きが多いマウスはその穴一つ一つを頻繁に掃除しなくてはならず、サイドの肉抜き分作業量が減ったのも個人的にうれしい点です。
バッテリー位置の調整で改善された重量バランス
重量バランスの改善には、体感上あまり違いを感じませんでしたが素早く振りぬいた後の“止“めがやりやすくなったと感じたのは、これにより不要な遠心力が起こらないためだと推測しました。
ホイールの高さを1mm高くし、ホイールクリックの硬さを若干柔らかくした
V2が発表されて最も期待した点はホイールについての変更でした。
元々V1でAPEXをプレイしていたナベコウは、ホイールを多用するためもっと回しやすいしっかりと飛び出たホイールだったらなと思っていたところにホイールを1mm高くする発表だったため歓喜しました。
実際に咄嗟に切れのあるタップストレイフが打てるようになりホイールの回し損じは無くなり大満足。
さらに、地味に気になっていたホイール硬すぎてとっさに押せない問題まで解決してくれたためpulsar様はナベコウのことを思ってこのV2を開発してくれたのだと今でも信じています。
pulsar Xlite V2 wirelessのデメリット
このマウスにデメリットといえるものはほぼ見当たりません。
強いて一点だけ上げるとすれば、前作に比べてコスパがダウンしたことでしょう。
Xlite V2 wireless | 9,780円 |
Xlite wireless | 8,490円 |
差額 | 1,290円 |
上の表のように1,290円ほど値上がりしており、背景には材費の上昇や円安が関係しているため仕方がないことではありますが、やはり前作の圧倒的コスパと比べると見劣りします。
まとめ
この記事では、pulsar Xlite wirelessについてレビューしていきました。
pulsar Xlite wirelessは、IE3.0 クローン(ECクローン)の形状と全体的なガッツリ肉抜きで超軽量59gを実現、高性能センサーや大容量のバッテリーを搭載し、さらに9,780円で購入できるハイコスパのゲーミングマウスです。
その他にも、しっかり飛び出た回しやすいホイールや、耐久性が高く連続でクリックしやすいメインボタン、柔軟で軽いパラコードケーブル付属、充電の持ちの良さ。
この隙のないハイスペック・ハイクオリティ・ハイコスパな仕上がりはまさに、お手軽プロクオリティと呼ぶにふさわしいゲーミングマウスです。
お手軽プロクオリティをお求めの方にも非常におすすめなのですが、ナベコウはGPRO X SUPERLIGHTが持ちにくく感じて、前作(pulsar Xlie wireless)を購入しました。
なので、左右対称のゲーミングマウスに持ちにくさを感じている方にも是非おすすめしたいです。